平川敬介「基礎の基礎 高校生小論文」小論文つの手順


●監修者の紹介
平川敬介
小論文インタープリター。大手出版社で小論文、地歴公民の全国模試、教材、入試分析を担当した後、独立。編集者・ライターとして、教材・記事の編集、執筆にあたるほか、講演、一般書籍の製作、ウェブコンテンツ作成など、幅広い活動を行っている。
ここでの”インタープリター”は、”(外国語の)翻訳者”ではなく”説明者”とか”解説者”といった意味合いです。
 まだ日本では認知度が低いのですが、最近の自然科学系の小論文でも「科学者と一般の人々との間に立って科学のブラックボックス化を防ぐインタープリターの存在が重要だ」といった趣旨の出題が散見されるようになりました。
 指導の現場に身を置かない私が、小論文入試にかぎらないさまざまな分野での体験をふまえた視点から、(学校の先生にとっては)新鮮なまとめや提案を行っている点が評価されているのだと自己分析しています。(談)
●ビデオの全体構成
Chapter1.増加を続ける小論文入試(約1分)→画像を見る
<入試で小論文を課す大学・学部>
 平成 9年度:119大学289学部
 平成10年度:125大学306学部
 平成11年度:130大学316学部
 平成12年度:135大学332学部
●入試で小論文が増加していることを客観的なデータを使って示す。
Chapter2.小論文とは何か(約5分)→画像を見る
必要に迫られて書く文章? 読み手は書き手のことをよく知っている?
就職・入学試験での作文・小論文
×
学校の試験での作文・論文やレポート
仕事の企画書・報告書
小説やルポタージュ、エッセー
×
手紙・電子メール
自分史
×
×
日記
×
●文章を書くということは、一生を通じて必要なことである。

●小論文が求める力の正体とは、「あなたのことを知らない人に、あなた自身のことを伝えていく力」であることを力説する。

●「大学への9月入学の導入」というテーマに対して、2つの答案を提示し、どちらが小論文として評価されるか、どちらが感想文の域を抜けていないか、考えさせる。
Chapter3.答案作成7つの手順(約17分)→画像を見る
入試問題:「インターネットの普及がもたらす功罪について」
 手順1.設問文をていねいに読む
 手順2.思いついたことを書き出す
 手順3.洗い出したネタを分類する
 手順4.分類したネタをまとめる
 手順5.自分の見解を出す
 手順6.論理関係を明らかにする
 手順7.肉付けして文章化する
●お茶の水女子大の入試問題を、手順1から順を追って答案を組み立てていく。このビデオの核となる部分。

●また、この作業を通して、先ほどの2つの答案に対して、どちらが小論文として評価されるかを検討する。
Chapter4.採点者は何を評価するのか?(約5分)→画像を見る
 ・宮城大の採点方針
 ・青山学院大の採点方針 
●公表されている入試の採点方針を取り上げ、誤字脱字がないとか、表現がうまいという以上に、大学の採点官は、論理的に自分の考えを伝えることを重視していることを示す。
Chapter5.基礎の基礎の3カ条(約6分)→画像を見る
 1.情報収集につとめよう
 2.授業を大切にしよう
 3.「書く前に考える」を習慣づけよう
●入試本番までにどのような心構えで過ごしていくべきか、3カ条のポイントを示す。
●ビデオの活用例
【個人で購入する場合】
フロッピーディスクのファイルをプリンターで打ち出し(約21枚)、手元において、ビデオを見る。
【学校の授業で活用する場合】
資料を生徒の数だけ印刷し、適宜コメントをはさみながら、ビデオを流す。約35分なので、1時限で消化できる。事前にCHAPTER2の「大学への9月入学の導入」というテーマについての答案を読んでおいてもらうというのも、理解を深めるのによい。
【図書館・進路指導室に常備する場合】
資料をある程度、印刷しておき、適宜、資料を補充する。授業で活用したあと、図書館等で自由にアクセスできるようにしておく。

●ガイダンス資料の無料ダウンロード
フロッピーディスクに収録しているガイダンス資料を、無償でダウンロードすることができます
ご購入の際の検討資料としてご活用ください。
→小論文ガイダンス資料:無償ダウンロードのページへ
(PDF形式:69Kバイト)

●ビデオのお申込み方法
左のアイコンをクリックし、申込みフォームのページからお申込みください。また、ビデオをできるだけ安価にご提供しようというスタンスから、パンフレット、校内検討用のビデオは、作成しておりませんので、このホームページの情報を参考にしていただけると幸いに存じます。ご不明な点は、メールにてお問い合わせください。
VHSビデオ約35分 定価:5,500円(消費税別)
上記カバーデザインは常松研人氏